引用
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リアクション
"揺れは治まらなかった。
ナースは青ざめる。
初めての大地震を経験した若い医師は、ひきつった顔。
冷静な千葉医師が近寄る。
「出動準備しますか」千葉医師
「どこへ」私
「おそらく宮城県」千葉医師
「河野、原医師は宮城県を想定して出動準備して。千葉医師はDMATの情報をもらって、わたしは、院長から出動許可をもらうから」私
宮城かどうか分からないけれど、
まず動く。
・・・・
「やはり、宮城県です。津波が来ます、こっちにも」千葉医師
日本最大、マグニチュード8.8。
救急医療と、災害医療はこの災害を予測して備えていた。
日本国内では、これまでも、災害を多数経験し、緊急医療援助チームDMATが現地で活躍してきた。勿論われわれも。
そして、今度は、最大規模。
この規模は1000年前にもあったらしい。
地震発生、それから津波が続く。
・・・・
八戸市内では大きなゆれを感じた。
震度5強。
宮城は震度7とテレビが伝える。
「それじゃ、どちらが甚大か判断しよう」
宮城の医療支援か、八戸か、あるいは岩手県。
三陸沖で3つの県はつながっている。
「移動手段は、ヘリですか、車ですか」河野
「ドクターヘリで災害出動は、このフェーズでは県庁から許可が下りないだろう。下りるとすれば、岩手県からの要請を受けてからだ。おそらく24時間後。まずドクターカー2号で南へ進んで」私
「出動スタッフは」河野
「薬剤師DMATの金沢、看護師は今日のフライトナース加藤、医師は3名河野、光銭、原で」私
・・・・
ジュラルミンケース3個、輸液バッグのダンボール箱4個、ACLSウェストポーチ2個、ヘルメット5個を積んだ。ラピッドドクターカー2号、エスクードが発進した。
15時13分DMAT待機要請。
DMAT出動の正式要請はまだ出ていない。
・・・・・
少ししてから、青森県庁から電話が来た。
「DMAT待機要請が出ています。対応できますか」県庁
「はい、すでに待機中です。ただし、車内待機です。正式要請が出るまで、通常走行で南下しています」私
「えっつ」県庁
「正式出動要請が出てから、赤色灯をつけて緊急走行を開始します。」私
「目的地は?」県庁
「とりあえず、南。例えば仙台です。情報を入れながら、参集場所を決めます」私
・・・・
千葉医師は、パソコンの前で、災害、DMAT情報を探す。
仙台で津波甚大被害。
16時4分、参集病院は仙台医療センターに決まった。
DMAT正式要請である。
オオフナドで、津波甚大被害。"